狐の嫁入り行列を見たことがありますか?
昔むかし・・・
狐を神とし祀る飛騨古川では、狐神のおかげか五穀豊穣で豊かでした。
しかしある時これをよく思わない大蛇によって土地を枯らされ、何年も悩まされていました。
そんなある日、お殿様が困っていたひとりの美しい娘を助けました。名前は おこん 。
大変感謝し、聡明な娘は水枯れした田畑へ水路を作り村は再び豊かとなり殿様は娘との祝言を決めました。
それに怒った大蛇が二人を襲います。その時殿様を救ったのは一匹の狐。おこんは狐の化身でした。
正体が狐と分かっても殿様の気持ちは変わらず、二人は結ばれます。
婚礼の儀へと向かう行列。松明を掲げ、太鼓を鳴らして村を練り歩きます。二人を守るように続く行列は狐。狐の嫁入り行列です。
全国各地に民話として伝わる狐の嫁入り話、岐阜県飛騨古川ではこんな話として伝わってます。
ここでは毎年9月、この民話を具現化したまつり「きつね火まつり」が行われます。
飛騨高山と同じく古い町並みが残り、白壁土塀に鯉の泳ぐ川の流れる古川。
夜の帳が下りた暗い町並みを、ゆっくりときつねの嫁入り行列が歩きます。
きつねの嫁入りを見た人には、「五穀豊穣」「家内安全」「商売繁盛」などの願いがかなえられるそうです。
飛騨市公式観光サイト/飛騨古川きつね火まつり
旧ブログでの飛騨古川きつね火まつり記事
※撮影機材
カメラ;SONY α7Ⅲ
レンズ;タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD