電気なしテレビなしネットも電話も繋がらない。そんな温泉宿「ランプの宿・青荷温泉」に行ってきました。東北の山の中、川の流れる音と温泉だけの夜は格別なものでした。
風情ある温泉がたくさんある青森。そのひとつ「ランプの宿・青荷温泉」に行ってきました。電気やネットもなく、ランプだけで過ごす夜ってどんなのだろう、自分に一晩耐えられるのかなぁと不安でしたが日の暮れたランプの宿はとても幻想的で静かで、これまでに体験したことのない一夜となりました。
青森県の黒石市、青森市街から車で1時間ほど山へと進むと青荷温泉はあります。到着した時はまだ明るく、そこが緑が鮮やかで、すぐ脇を清流が流れる鄙びた温泉宿だとわかります。8月ですが青森では紫陽花が綺麗で、そこらじゅうで綺麗に咲いていました。
空が青から橙色に変わり、やがて青味が増してくるとランプの仄かな明かりの世界となっていきます。特に何もすることがないので、暮れ行く山々の稜線を見たり小さな吊り橋を渡って散歩したり。
四つある温泉にゆっくりと浸かると、ゆらゆらと揺れるお湯の水もに橙色のランプが揺れます。静か。これほどの静けさは久しぶりでした。温泉には日本三大美林の一つ、青森ヒバの香りが漂います。
そして完全に夜になりました。ランプの灯だけの宿。何枚かの写真でご紹介します。
廊下やお部屋、お風呂。仄かなランプのオイルの匂いが漂います。そういえば着いたとき使えないと分かっていても何となく手にしていたスマートフォンも、いつの間にか部屋に置きっぱなし。そしてそんなことすらも忘れていました。
お部屋で何となくゴロンとしていて、ふと思いついて外に出ると晴れた空には星が広がり、山の虫たちの音色が聞こえていました。
いかがでしたでしょうか。れっきとした温泉宿なのでもちろん全く電気が無いわけではなく、あくまで擬似体験を楽しむわけですが普段テレビやネットがあって当たり前の生活の中、あえてこういう場所に行って自分たちの毎日を見つめ直す。そして自然と川の音や森の音、動物の声なんかに気持ちが向き、そしてそれらをランプの柔らかい光が演出する。最初は、一度行ってみたらそれで良いかな、と思っていたんですが、宿を後にしたときにはまた来たいなと思う自分がいました。
また、全国にはこの青荷温泉の他にもランプの宿があります。青森はちょっと遠いかなとお思いの方、一度検索していただきもし足を運べる場所にあったなら、一度行ってみてはいかがでしょうか。
ランプの宿青荷温泉公式サイト
https://www.aoninet.com/pc-index.html
※撮影機材
カメラ;SONY α7Ⅲ
レンズ;Tokina FíRIN 20mm F2 FE AF
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