2015年、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」に認定された長崎県・軍艦島。台風5号による上陸停止と、アスベスト検出による上陸停止の間のほんの3日間に奇跡的に上陸してきました。
軍艦島。あまりにも有名でおそらく知らない方はほぼ居ないのではないかと思います。ですが行ったことのある方はどのくらいでしょうか。私もいつか行ってみたいと思いつつも機会がありませんでしたがようやく先日行くことが出来ました。
では簡単に軍艦島についての解説を書いておきます。
正式には端島(はしま)といい1810年ごろ、ここで石炭が発見されました。それから約80年ほど経った1890年、三菱が島炭鉱の権利を買い取り本格的に石炭の発掘が開始されます。ここ以外でも石炭は取れるのですが端島の石炭は特に良質とされ、一気に人々が集まりました。
石炭出炭量の増加に伴い島は急成長、昭和35年には5,267人が住み人口密度はなんと世界一。東京の人口密度の9倍以上とも言われるほどでした。島内には病院や学校・寺院・神社・派出所や映画館・理髪店などが立ち並び、島の施設だけで何不自由のない完全な都市として機能しておりここでの暮らしやすさは相当なものであったそうです。
しかし、やがて主要エネルギーは石油へと移り、島は衰退の一途をたどります。
そしてついに1974年1月15日に閉山、4月20日には全ての住民が島から離れ、軍艦島は無人島となりました。
その後島は立ち入り禁止。所有者が三菱から長崎市に移ります。そして2009年4月、上陸が許可されると廃墟ブームもあって大勢の観光客が訪れるようになり2015年、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つとして世界文化遺産に登録されることになりました。
現在軍艦島に渡るには長崎港からのツアーに申し込む方法しかありません。そして島内では許可された場所のみを団体行動で解説を聞きながらの移動となっています。ただし、上陸は天候や風、波などの安全が確認されたときに限られ、行けばいつでも上陸できるとは限りません。無事上陸が出来た方にはその証明書が渡されます。
では軍艦島で撮ってきた写真と、動画も撮ってきたので良ければご覧ください。
いかがでしたでしょうか。軍艦島の風化は年々進み、次に訪れた時にはまたその姿を変えているそうです。2015年、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つとして世界文化遺産に登録された軍艦島は現在(2019/7/31)、冒頭に書きましたようにアスベスト検出により上陸が停止されています。いつ解除されるか分かりませんが、ご興味ある方はまめに情報を入手しぜひ長崎を訪れてみて下さい。
※撮影機材
カメラ;SONY α6400
レンズ;SONY Vario-Tessar T*E16-70mm F4 ZA OSS