桜に紅葉、イルミネーションなどなど、たくさん人がいる中での写真撮影。え?人が居るから撮れない?いやいや、あなたもその一人でしょ。てことで秋の京都南禅寺で、居るなら居るなりの写真の撮り方を考えてみました。

 

皆さん今年の秋はどうでしたか?各地で日本の秋を楽しまれたでしょうか。私は紅葉時期最期のスケジュールで京都の南禅寺辺りに行ってみました。いやいつものように、そりゃ人が多かったですよ。

そうだ 京都、行こう【秋特集】京都紅葉情報2018「南禅寺」

こういう場所で写真を撮ると、肖像権とかの話がどうしても出てきます。OK・NGの線引きは常に議論の的。ただ、ケータイ・スマホのカメラ機能のおかげで撮影人口が増え、時代とともに通念も変わってきてるように思います。

まずはこの写真。ご覧の通りの人出です。皆さんどうですか?とても写真は撮れませんか?いやいや私は、どうやってさばいてやろうかとワクワクして来るんですよね〜。

 

 

こういった観光地ではある程度人が写り込んでしまうのは許容されている面もあります。(ただし、その大きさや人物に言及した記事、広告利用では肖像権、著作権侵害の対象となることもあります)
とはいえバッチリ写ってしまうのは出来れば避けたいもの。逆に人がいることで臨場感や賑わいが伝わる事もあるなど、じゃ一体どうすりゃいいのよ!をいくつか考えていました。

 

  • 人物をボカシて入れる
  • ま、これは定番ですよね。撮影時の構図、レンズの種類などでボカせられる程度が変わります。スマートフォンでは不向きです。後からの加工でボカすのも手ですね。紅葉部分を大きく取り、そこに人物の往来があることを匂わせてます。
     

     

  • 背中を向けている
  • これもまた定番。皆んなが向かう先に対象物があって、その後ろから撮るものです。こちらも綺麗な紅葉があって、沢山の方が楽しまれてる様子が伝われば良いかなと。
     

     

  • カメラを少し上に向ける
  • これが最も簡単なことかもですね。青い空に赤やグラデーションのモミジ、綺麗ですよね〜。ただそこに一つアクセントを入れて「状況」を伝える。そこに行ったから撮れた一枚になります。

     

     

    さて、ここから少し工夫を加えていきましょう。

     

  • どうせ入るなら効果的に入れる
  • これは観光写真というより作品的な雰囲気となります。ご存知の方にはすぐ分かる、南禅寺の水路閣です。ここのアーチは常に数十人の方が入れ替わり立ち替わりおられるので、綺麗にアーチが重なり且つ、誰もいない写真はほぼ不可能です。(チャンスは夜明け直後か?)
    じゃあどうするか。「あそこ、こう撮りますか!」な角度を見つけ、それでもちよっとした空間には人が居る。どうせ居るならいい感じに居る瞬間を狙ってみました。

     

     

  • アップのカットを入れる
  • モミジにせよ桜にせよ、ドアップ撮るなら別に遠出せずご近所でいいんじゃない?とも思いますが、メッチャ綺麗ならどうしてもそれだけを撮りたくなりますよね。あるいは数枚ある中でのアクセントであったり。この写真は、落ちたイチョウをパッと投げて遊んでたカップルさんがおられたので、撮らせてもらいました。他には手のひらに乗せたモミジや帽子に乗っけるとか、アイデア次第でイメージ広がる一枚になります。
     

     

  • 許可を得て写させてもらう
  • 最後に、もしかしたらこれが一番難易度が高いと感じられるかもしれない撮り方です。
    南禅寺水路閣のアーチ+紅葉+着物女子と、「ザ・京都!」な一枚です。なかなかこういう偶然は無いので、お声かけして撮らせて頂いてます。バッチリ顔出し交渉はハードル高めでも、後ろ姿や手だけで、且つSNS投稿の許可をお願いしてみると案外すんなり許可頂ける事がほとんどです。
    なのでこのハードルは低いかほぼ無いとして、あとのコツはイメージ持ってからお声かけする事です。声かけました、オーケー出ました、さぁどう撮ろうか、、、では相手にご迷惑。楽しんでらっしゃる所をお引止めするわけですからササッと終わらせるように先にイメージ作りましょう。

     

     
     

    さて、いかがでしたでしょうか。

    ガイドブックに載ってるような誰もいない風景。まぁ撮りたくなる気持ちも分からないでもありません。ですが私にはかえって不自然に見えるんです。だってそこに人はいるんでしょ?どうあれ、それが事実。

    人が居るから写るから、邪魔だ退けだのなんだのでイライラするよりも、目の前の状況をどう利用するか、どう捌くかで自分らしい写真撮る方が、楽しくやれるんじゃないかなと思うんですが、皆さんはどう思われますでしょうか?

     
     
     

    ※撮影機材
    カメラ;SONY α7Ⅲ
    レンズ;タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD

    写真素材のピクスタ

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