津軽の海に面し、青森の山々を望む丘の上に建つトラピスチヌ修道院。明治31年にフランスから派遣された8人の修道女が設立した日本初の女子修道院は最も戒律の厳しい修道院でした。

 

函館市の外れにあるトラピスチヌ修道院。全国には数々の修道院があり、色んな形式の修道院がありますが一度入るとと一生涯を過ごし、非常に厳しい戒律の中で過ごす修道院は日本にここだけだそうです。

 

 

組織としては宗教法人。中での生活は米、野菜など農産物は自給自足。肉は一切口にせず魚だけは外部から仕入れています。

彼女たちの生活はまず「言葉は人を傷つける」とし、一切の会話は禁じられているそうです。朝3時30分起床。18時45分に就寝。「祈り、働き、聖なる読書」を日課とし一日に7回お祈りが行われます。沈黙の中で鐘が鳴るとどこにいても立ち止まり、皆が祈りを捧げます。想像するだけで神秘的です。

 

 

修道女になるにはいくつかの条件があります。
・カトリック信者
・教会の洗礼を受け3年以上経つ
・未婚
・両親の承諾
・教会の主任司祭の推薦
・23歳から30歳で健康であること
だそうです。
これらをクリアした方は1枚目中央の白い扉から両親に別れを告げ、中に入ります。
そして生涯を、祈りに捧げます。

 

 

 

現在は100人ほどの修道女たちが中で暮らしていますが、だんだんと数は減ってきているそうです。

一枚目やや左側、木の陰になっている白い扉は司祭館。ここにはただ一人、男性の司祭がおられます。後に述べるトラピスト修道院から3年交代で派遣される司祭。セキュリティ面も兼ねているそうです。

 

 

トラピスチヌ修道院では修道女が作るクッキーやここでしか買えないマドレーヌの「マドレナ」、しおりやロザリオ、修道女手編みのマフラーなど色んな物品が販売されています。

売店には2名の修道女が外部担当としており、このお二人は話すことができます。修道服を着ている方を見かけたら、その方がそう。私服の方はアルバイトです。

 

 

トラピスチヌ修道院とよく間違えられるのが「トラピスト修道院」。こちらは男子のみの修道院ですが、日本で初めて出来た修道院はこの男子修道院の「トラピスト修道院」(明治29年)です。こちらは予約制で男性のみ内部見学可能です。

 

いかがでしたでしょうか。
函館の観光地としては必ず名前の出るところですがここは必見です。正面からは聖ミカエル、マリア像が迎えるトラピスチヌ修道院。函館訪れた際はぜひ足を運んでください。

 
 

営業時間
公開:4月21日~10月31日 8:00~17:00
休業:水 4月21日~10月31日
公開:11月1日~4月20日 8:00~16:30
休業:日 11月1日~4月20日
休業:12月30日~1月2日
その他:8:00~17:10 開門
その他:8:00~16:30 開門(冬)

アクセス
◆五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスで 「トラピスチヌ前」下車
◆函館空港からシャトルバスでトラピスチヌ修道院へ
◆路線バスで 「トラピスチヌ入口」下車
◆タクシーまたはレンタカー

となっていますがバスははっきり言って不便です。おすすめはタクシーかレンタカーです。

 
 
 
 

※撮影機材
カメラ;SONY α6000
レンズ;SONY Vario-Tessar T*E16-70mm F4 ZA OSS

 

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