タイルや焼き物でも有名な岐阜県多治見にある「多治見モザイクタイルミュージアム」に行ってきました。
毎年夏になると名前の挙がる岐阜県多治見。全国でもトップクラスの暑さを誇るここはタイルや焼き物の生産で有名です。なかでも「笠原地区」はタイルが盛ん。そんな笠原にある「多治見モザイクタイルミュージアム」に行ってきました。
ずっと前から行きたかったんですがなかなかタイミングが合わず、結果行けたのはよりによって暑い真夏。日本有数の暑さも経験することになりました^^;
そもそも私が行きたかった理由。もちろんタイルも興味あるんですがなんといってもその独特な建築様式です。多くの方が実物なり写真なりを見られたことがあると思います。この建物の設計は「藤森照信」さんという方。日本全国、海外にもこの方の作品があります。この方の作品で私が見たことがあるのは広島県福山市「神勝寺寺務所 松堂」、滋賀県近江八幡「ラ コリーナ」の二つ。他にもたくさんあるので見に行けるところは行ってみたいとずっと思っていました。
その時のブログはこちら
< 禅寺とアートの融合、神勝寺に行ってきた >
#たねや #ジュブリルタン #ラ コリーナ
さて、こちらがミュージアムの正面です。有名な一枚ですよね。ゆるやかなすり鉢状となっていて、この特徴的なデザインはタイルの原料となる粘土の採土場をイメージしています。粘土質の山を削っていくと崖のようになり、山の上には松が生えている。ミュージアムの上にも松が植えられています。
中に入るとまず案内されるのはこの階段。ここを上がって4階から順に見学していきます。この階段は登り窯をイメージして作られていて手前が広く、上に行くにつれて狭くなっています。遠近法で長く見えるようになっているそうです。
4階に上がるとタイルの展示室となっています。丸い穴とモザイクタイルをつなげた網状の作品。ここは写真を撮りたくなりますよね~。
丸く開いた天井から多治見の暑い日差しが差し込み、くっきりとした影を落としています。デザインされた藤森さん曰く、これもまた一つのタイルの見せ方、だそうです。
建築物の表面に使われる陶磁器製の薄片の名称としてのタイル。中でもモザイクタイルは表面積が50平方センチメートル以下のタイルの事をそう呼ぶそうです。
3階は資料室となっていて、タイルの歴史などを学べるようになっています。
そして2階では私たちの生活におけるタイルの使われ方や提案、ワークショップ、販売などが行われています。私も家でちょっとした所に貼ってみようかと買って帰りました。
いかがでしたでしょうか。私が行ったのは真夏の真っただ中。時に日本一暑い日もある多治見なので、出来れば夏以外で行かれることをお勧めします^^;。ただ、可能であれば晴れた日、青い空と建物のコントラスト、4階の丸天井から降り注ぐ太陽光がまぶしいくらいに白いタイルを輝かせる、そんな日に行けると一層楽しめることと思います。
多治見モザイクタイルミュージアム
住所:〒507-0901 岐阜県多治見市笠原町2082-5
電話番号:0572-43-5101
営業時間:9:00~17:00
定休:毎週月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始
料金:個人 常設300円、年間パスポート 1,000円 高校生以下無料
サイト:https://www.mosaictile-museum.jp/
※撮影機材
カメラ;SONY α7Ⅲ
レンズ;Tokina FíRIN 20mm F2 FE AF