奈良県王寺町で毎年秋に行われる王寺ミルキーウェイ(天の川)というイベントがあります。(2017年は台風により中止)
この地を流れる葛下川を天の川に見立て、青く光るLED「いのり星」を流し、暗い夜にきらびやかな川を浮かび上がらせましょうというイベントです。午後7時よりLEDを流し始めフィナーレには花火が上げられました。
その時の動画を撮ってきました。ゆっくりと幻想的に川面を流れる沢山の青い玉。まずはご覧ください。
ご覧のように手前に光の玉が流れ、その遠くに花火が上がるというロケーションです。
で、撮影したのが1枚目の写真。実はこの写真にはちょっとした工夫を施しています。
※今回の撮影、やらかしてしまいました、、。三脚での撮影なのに手ぶれ補正を切り忘れて、、。そのせいかそもそもなのか、やたらピントが怪しいのでツッコミ無しでお願いします(^^;;
さて、花火を撮影するので一般的には長時間露光となります。ただそうすると川を流れるLEDも当然細長く流れた写真になってしまいます。こんな感じ。
そしてそこに花火が上がると当然こうなります。リンク先の写真をご覧ください。
「天の川」をイメージしてるので川の光が流れるのもいいのかなと思いますし、もっともっと長時間にすれば川全体が青い光に覆われるかもしれません。それはそれで綺麗とは思いますが私的には何かちょっと違う。そもそも空の天の川の光は流れていない。なので、花火は長時間露光で流したいけと川の光は短時間露光で止めて写したい。
ではどうするか。
まずは三脚を立て構図を決め、短い撮影時間(1/50から1/100分くらい)で何枚かLEDの写真を撮ります。
その後撮影条件を花火用の長時間露光に変えます。
花火が上がり、タイミングを見てシャッターを押しますがこの時、川が写っているいる部分テキトーな紙で覆います。
すると覆われた部分は暗く何も映らず上半分の花火だけが流れて写ります。ちなみに、私は花火の撮影はいつも2〜3秒の写真を合成します。なので2〜3秒の撮影を何度も繰り返します。たぶん、ミラーレスだと相当楽に行えます。
あとは家に帰ってこれらの写真の比較明合成を行うと1枚目のような写真となります。
合成についての賛否や議論は色々ありますがそれはここでは触れません。
また合成については蛍の撮影でも記事にしています。よかったらご覧ください。
で、出来た写真がコレ。
いかがでしょうか。
もちろん私のような撮影で天の川を止めて写すのも1つだし、やはり川なのでLEDも流すのもアリ。そこは好みだと思いますが、皆さんはどっちがお好みでしょうか?
奈良県王寺町に足を運べる方、ぜひ来年来ていただき一夜限りの幻想夜を目で、写真で収めてみてはいかがでしょうか?
※撮影機材
カメラ;SONY α7Ⅲ
レンズ;タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD