「年の初めのえべっさん!商売繁盛で笹持って来い!」。年が明けた1月10日とその前後、大阪では十日えびすというお祭りが開催されます。
大阪では、お正月が明けるとすぐに十日えびすが始まります。大阪、関西以外では馴染みが薄い十日えびすですが、大阪の私たちは「えべっさん」と呼び、この日の賑わいが私たちを元気にしてくれ一年の始まりを改めて実感する年中行事となっています。
えべっさんとは「えびす(戎)神」を祀ったお祭り。大阪各地で行われますが私は毎年今宮神社の「今宮えびす」に出かけます。三日間で100万人が訪れる今宮えびす、それはもう大変な人出なんですがこの光景を見るとあぁ、今年もこの時期が来たかと思うんです。
一般的な神社のお参りのあとは、福笹と呼ばれる笹に派手な縁起物の飾り(吉兆といいます)を付けてもらいます。笹は無料ですが吉兆は買います。一つ一つがそこそこのお値段なので、たくさん付けておられる方は奮発されたなぁ、となります。
えべっさんは商売繁昌のほか家内安全、交通安全などの願い事をします。笹に飾りをつけ、願いことをした後は本殿の裏にある金鼓(銅鑼)に行き、ドンドンと叩きます。「えべっさ~ん!さっきの願い事、ちゃんと聞いたか?」てな具合で再度念を押して、えべっさん参りは終了です。
今宮戎神社の周りには飲食の屋台がひしめき合いますが、それに負けず縁起物のお店がずらり。主に熊手や福箕(ふくみ)が多く、ビッシリと埋め尽くすように陳列される様子は見応えあります。熊手は熊手は「ほうき」や「がんじき」のような形から「福や金運をかき集める」、福箕はチリトリのような形をしており、福をすくい上げるを意味し、縁起物となりました。
さて、えべっさんと言えば毎年話題になるのが「福娘」さん。今年も大勢の福娘さんたちがご奉仕されておられました。そんな福娘さんたちは、次の記事でドドーンとお見せしますね〜
※撮影機材
カメラ;SONY α7Ⅲ
レンズ;タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD