紀伊半島の海岸線を走るJRきのくに線。海辺の町をつなぐこの路線を舞台に開催されるアートイベント「紀の国トレイナート」。この夏はじめて行ってきました。

 

今年で5年目になる紀の国トレイナート。これまでは臨時アート列車を走らせ、主にその車内で町々がもつテーマに合わせ表現されたアート作品を楽しむというものでした。
5年目を迎えた今年はちょっと趣向を変え「列車を降りて、まちへ」をテーマに駅そのものをアート空間にし、その地域も方々と共にアート作品を創作してくというものになってました。

公式HPはこちら
紀の国トレイナート

 

開催期間の中では「ローカルダイブ」と称し、アーティストさんたちと一緒に地域をめぐる小旅行も催されます。今回私は「太地・下里ダイブ」に参加してきました。

 

紀の国トレイナート2018に行ってきた

 

朝から夕方までのコースのうち、私が参加ししたのは「下里駅」から。
この駅の歴史、そこからのインスピレーションで製作されたアート作品。その作品を背景にライブが行われました。

 

ここでのライブは和歌山は紀の川市のシンガーソングライター、円香(まどか)さん。透き通る綺麗な声で奏でる歌とこのアート空間。このマッチングがアート好きな私にはたまらなく心地いいものでした。

 

 

その後は場所を下里にある日本基督教団紀南教会に移し、礼拝堂でのライブ。小さな小さな教会の、素朴な空間に響く円香さんの歌声にそこにいる全ての方々が聞き入っていました。

円香さんの横でギターを奏でられてる方、この方は円香さんのお父様なのですがカメラマンのみなさん、お分かりになりますでしょうか。この方は写真家の堀田賢治さん。世界のトップフォトグラファー100人のひとりです。まさかこんなところでお顔を拝見できるとは思いもよりませんでした。

 

 
 

教会でのライブで心洗われたあと、私たちはてくてくと玉の浦海岸へ。公式HPのトップにある、あの海岸です。
ここでみんなでレモネードや地ビールを飲みながらのんびりまったりと、海風を感じながら過ごします。

 
 

 
 

遠浅の海にひたひたと足を浸け、過行く夏を静かに惜しむ。
 

 

 
 

 
 

シーズンの終わった砂浜に、いるのは私たちだけ。

 

聞こえるのは私たちのちょっとした会話の声、波の音、風の音。

 

この空間がまさにアート。

 
 

 
 

 
 

このイベントがなかったら絶対に来ることのなかったこの静かな海岸。
そしてたぶん、もう来ることもない海岸。

この景色も空気も、ぜんぶ忘れることはないと思います。
 
 
 

紀の国トレイナート。来年にはまたアート列車へと舞台を戻すそうです。

 
 
 
 
 

※撮影機材
カメラ;SONY α6000
レンズ;SONY Vario-Tessar T*E16-70mm F4 ZA OSS

 

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